今年の1型センサーのコンパクトデジカメにCanon PowerShot G7X MarkⅢとSony RX100Ⅶが発表されました。価格帯としてはRX100Ⅶの方が上になりますが、両メーカーのメリット・デメリットを比較するために私が気になるところのスペックを表にしてみました。
Canon PowerShot G7X markⅢとRX100Ⅶ
CanonのG7X markⅢはG7X markⅡとレンズは一緒で、連写機能と動画性能をアップさせた順当な進化という感じです。
RX100ⅦもレンズはRX100Ⅵとレンズは一緒で、AF、連写機能、動画性能の手振れ補正などがアップしている順当な進化という感じです。
Canon PowerShot G7X markⅢとRX100Ⅶの比較表
私が気になるところを抜粋して表にしてみました。
間違っているところがないように気を付けましたが、あったらコメントで教えてください。
機種 | Canon PowerShot G7X markⅢ | Sony RX100Ⅶ |
---|---|---|
センサー | 1.0型 高感度CMOS(積層型) | 1.0型 Exmor RS CMOS(積層型) |
画像処理エンジン | DIGIC8 | BIONZ X |
画素数 | 2010万有効画素 | 2010万有効画素 |
焦点距離(35㎜換算) | 24(W)-100㎜(T) | 24(W)-200㎜(T) |
開放F値 | F1.8(W)-2.8(T) | F2.8(W)-4.5(T) |
光学ズーム倍率 | 4.2倍 | 8倍 |
最短撮影距離 | 5㎝(W)、40㎝(T) | 8㎝(W)、100cm(T) |
EVF | - | ワンタッチ、0.39型 |
背面モニター | 3.0型、104万ドット、タッチパネル | 3.0型、92万ドット、タッチパネル |
チルト | 上に180度、下に45度 | 上に180度、下に90度 |
NDフィルター | 3段階 | - |
オートフォーカス時間 | 0.11秒 | 0.02秒 |
瞳AF | - | 〇 |
動物の瞳AF | - | 〇 |
連写 | RAWバースト 30コマ/秒(最大70コマ) | シングルバースト 90コマ/秒(最大7枚) |
ドライブモード 20コマ/秒(最大118コマ) | ||
サーボAF 8.4コマ/秒(最大320コマ) | AF追従ブラックアウトなし 20コマ/秒 | |
プリ撮影 | RAWバーストモードで0.5秒 | ? |
インターフェース | USB-C、HDMI | microUSB、HDMI |
4K動画 | 30fps | 30fps、24fps |
マイク端子 | 〇 | 〇 |
動画Live配信 | Youtube | - |
Wi-Fi | 〇 | 〇 |
NFC | - | 〇 |
Bluetooth | Ver.4.2 | Ver.4.1 |
重量 | 304g | 302g |
大きさ | 105×60.9×41.1mm | 101.6×58.1×42.8㎜ |
RX100Ⅶのメリット
ミラーレス最上位のα9に匹敵する、RX100Ⅶのオートフォーカスがすごすぎますね。
0.02秒って桁が違います。
さらにはアニマルAFで動物の瞳にAFや、動画撮影時の自動トラッキング機能が素晴らしいです。
ズームも光学で8倍まで撮れるので、ほとんど足りそうです。
また、RX100Ⅵ(RX100 M6)の連写は24コマ/秒でしたが、撮影時にブラックアウトしてしまっていましたが、RX100Ⅶは20コマ/秒と落ちましたが、ブラックアウトなしで撮影できるので、被写体を見失う心配が少ないです。
RX100Ⅶのデメリット
NDフィルターが内蔵されていないのは残念ですね。
レンズもワイド端のF値が2.8なので、初代のRX100の大型センサーで明るいレンズというコンセプトからややシフトしてきたのかなという印象です。
このスペックでRX100Ⅴ(RX100 M5)のレンズがついていれば、私としては魅力的でした。
microUSBを採用し続けていますが、そろそろUSB-Cの方がいいと思います。
最大のデメリットは高すぎます。
G7X markⅢのメリット
Canonの新型機は明るいF1.8-2.8のレンズで、4K動画の撮影ができることです。
その4K動画はクロップなしで撮影することができ、カメラの中で4Kフレームの切り出しも行えます。
さらにはLive配信が可能で、初期設定さえ済ませておけば、カメラから直接YouTubeに配信ができます。
また、連写機能で0.5秒のプリ撮影が選べるので、ちょっとシャッターが遅れても大丈夫になっています。
NDフィルター内蔵です。
展示品を触ったところ、グリップがあり持ちやすかったです。
価格が99,900円とRX100Ⅶよりは安いです。
G7X markⅢのデメリット
オートフォーカスの性能が上がったといえども、瞳AFやアニマルAFまでには達していません。
AF追従で8.4コマ/秒なので、20コマ/秒撮れるRX100Ⅶとは大きな差があります。
EVFがついていません。
4K動画で24fpsを選べません。
液晶のチルトが下に45度までなので、食べ物を真上から撮るときなどに90度と比べるとちょっと不便かもしれないです。
G7X markⅢとRX100Ⅶはどちらがいいのか
オートフォーカスに関してはRX100Ⅶが優秀すぎます。
α9のパフォーマンスをこの手軽さで持ち運べるのは素晴らしいと思います。
しかし、レンズがF2.8なのが残念ポイントです。
私は室内でもきれいに撮れる明るいレンズのコンパクトデジカメが欲しかったので、G7X markⅢがいいなと思っています。
あと、値段もRX100Ⅶは15万円ほどと予想されており、G7X markⅢより5万円も高いです。
ただ、M5のレンズが搭載されていたら、15万円でも買ったかもしれないです。
まとめ
G7X markⅢとRX100Ⅶの比較表を作ってみました。
RX100Ⅶのスペックがすごすぎました。
ペットの写真を撮りたい人はRX100Ⅶで後悔しないと思います。
逆に動画でLive配信をしたい人はG7X markⅢがいいですね。
ただ、1型センサーできれいな写真を撮りたいというだけなら、Canon PowerShot G7X markⅡが今5万円を切っているので、そちらで十分かもしれないです。
個人的には軽量コンパクトで1/1.7型センサー、24㎜~、F1.8~のCanonのPowerShot S120の後継機種を出しほしいですけどね。
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