7月20日公開の細田守監督の最新映画「未来のミライ」を見てきたので、あらすじを含めたレビューをします。
未来のミライのあらすじ
未来のミライは主人公のくんちゃんに妹が生まれたところから始まります。
今まで両親の愛情を独占していたくんちゃんは、妹が生まれたことにより、両親の関心は妹のミライちゃんに移ってしまいます。
さらにはおじいちゃん、おばあちゃんも生まれたばかりの女の子赤ちゃんのミライちゃんが可愛くて仕方がなく、ミライちゃんに夢中です。
そして、両親もお母さんは仕事復帰するために頑張っており、お父さんは建築デザイナーで、自宅でフリーで仕事する傍ら、慣れない家事をするようになり、新生児のミライちゃん、家事、仕事とくんちゃんにかまってあげられる時間が少なくなり、余計にくんちゃんは寂しさを募らせます。
その結果、くんちゃんはミライちゃんに嫉妬して、意地悪して泣かせてしまいます。
それを見たおかあさんはくんちゃんを叱ります。
くんちゃんは癇癪を起して、新幹線のおもちゃでミライちゃんを叩こうとします。
それを見てさらにおかあさんはくんちゃんを叱ります。
くんちゃんが、泣きながら家の中庭に行くと不思議なことが起こり、ここから物語が大きく動き出します。
未来のミライのネタバレ
ユッコとの出会い
中庭は風景が変わっており、さらに謎の男が立ってます。
謎の男はかつてこの家の王子だったといい、くんちゃんがミライちゃんに嫉妬していると言い当てます。
そしてそれは自分も体験したことだと。
謎の男はくんちゃんが生まれる前からこの家にいるペットの犬のユッコでした。
それ以来くんちゃんの感情が振れるたびに不思議なことが起こるようになります。
未来のミライちゃんとの出会い
次にくんちゃんが出会ったのは、未来のミライちゃんです。
未来のミライちゃんは、ひな祭りのお雛様を片付けてくれるようにくんちゃんに頼みに来ます。
くんちゃんはお父さんにお願いしに行きますが、仕事に夢中で取り合ってくれません。
くんちゃんは、ミライちゃんとユッコと共に、お父さんに気づかれないようにお雛様を片付けるミッションに取り組みます。
過去のお母さんとの出会い
くんちゃんはお母さんに片づけを言われますが、くんちゃんは癇癪を起して散らかしてしまいます。
すると外に未来のミライちゃんが来て、なぜそんなことをするの?と問われ、ミライちゃんやユッコみたいに可愛くないからと泣きじゃくってしまいます。
そのまま泣きながら歩いていると、くんちゃんと同じ年くらいの過去のおかあさんに出会います。
お母さんには年子の弟がおり、弟はよく泣くので自分のほうがお母さんに可愛がられているといい自信たっぷりです。
自分の家に遊びに来るように言い、弟のおもちゃを散らかし、お菓子を食べる時も散らかし、家じゅうを散らかしまくります。
理由は散らかっているほうが楽しいから。
そうしてくんちゃんと一緒に家じゅうを散らかしていると、お母さんのお母さん(おばあちゃん)が帰ってきて、散らかしたお母さんがめちゃくちゃ怒られるのを目の当たりにします。
そして、現代に戻ってお母さんは実は結婚するまで片付けられない人だったことや、おばあちゃんはお母さんよりも手のかかる弟のほうが可愛かったなどの過去が判明します。
過去のひいじいじとの出会い
くんちゃんはお父さんとミライちゃんと一緒に自転車で公園に遊びに行きます。
くんちゃんは周りの子供たちが補助輪なしの自転車に乗っているのに感化されて、補助輪なしの自転車に乗りたがり、練習しますがうまく乗れません。
お父さんも練習に付き合っていましたが、ミライちゃんが泣きだすとそちらにかまってしまい、くんちゃんは自転車好きくないと言い自転車を諦めようとします。
また不思議なことが起こり、過去のひいおじいちゃんと出会います。
馬やオートバイに一緒にのせてもらい、遠くを見るように乗ることを教えてもらい、自転車に乗れるようになります。
謎の男の子との出会い
家族で出かける時に、ズボンの色が黄色がよかったのに洗濯中で着ることができないことに癇癪を起したくんちゃんは、また不思議なことが起こり、電車の駅にいる謎の高校生くらいの男の子と出会います。
わがままを言うなと言われますが、その後ろに電車が到着します。
高校生は乗るなと忠告しますが、くんちゃんはそれに乗ってしまいます。
乗った電車の行き先は未来の東京駅でした。
電車好きのくんちゃんのテンションは上がりますが、帰る方法が分かりません。
帰る方法を遺失物センターに尋ねに行くと・・・。
ここでくんちゃんの最大の試練が待っています。
ここからは映画館で見てください。
感想
※私個人の感想なので不快に思われたらすみません。
忖度なしで率直に書かせていただきます。
私もちょうど4歳離れた妹がいるので、くんちゃんの気持ちはよくわかります。
しかし、主人公が可愛そう・・・にもっていくのではなく、めちゃくちゃわがままを言うので、かなりイライラします。
そして、前半の育児や家事のくだりが長すぎます。もっとサラッと流す程度でいいと思います。
また、ミライちゃんの手には痣があるのですが、何かの伏線かと思ったのですが、未来から来たミライちゃんを識別するためだけでした。
未来のミライちゃんがひな人形を必死に片づけたがる理由として、好きな人が登場したりするのかと思ったのですがそれもなしです。
中盤からの不思議なタイムスリップっぽいのが起こる所から面白くなるのかと思いきや、ひな人形を片付けるシーン長すぎます。テンポがかなり悪く感じます。
未来の東京駅はハイテクでワクワクします。が、今一つ盛り上がりに欠けます。
不思議なことが起こる理由もふわっとした感じで終わりました。
未来のミライ、期待しすぎていたせいもあるのか、もう少しテンポよくできれば・・と思いますし、伏線を張ってほしかったです。
あと、ひいじいちゃんが父の面影を残した青年と紹介されていますが、ひいじいちゃんは母方のひいおじいちゃんで、お父さんとは血がつながっていないと思います。
なぜ似ているのか・・・謎です。
最後は少し辛辣な意見を書きましたが、新しい細田守監督の映画をぜひ映画館で実際に見ていただきたいと思います。
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