天気の子 ネタバレ・あらすじ・考察・レビュー RADWIMPSの挿入歌と合っていておもしろい?つまらない?

天気の子 ネタバレ・あらすじ・考察・レビュー RADWIMPSの挿入歌と合っていておもしろい?つまらない?

7月19日から公開の新海誠監督の最新作「天気の子」を見てきました、総合的に面白かったのでレビューします。ネタバレを含むと思うので、これから楽しみにしている人は気をつけてください。

 

天気の子のストーリー

高1の夏。離島から家出し、東京にやってきた帆高。

しかし生活はすぐに困窮し、孤独な日々の果てにようやく見つけた仕事は、怪しげなオカルト雑誌のライター業。

彼のこれからを示唆するかのように、連日降り続ける雨。

そんな中、雑踏ひしめく都会の片隅で、帆高は一人の少女に出会う。

ある事情を抱え、弟とふたりで明るくたくましく暮らすその少女・陽菜。

彼女には、不思議な能力があった。

そして、2人は世界の形を変えてしまう。

 

詳しいストーリーを知りたい人は、新海誠監督の「天気の子」の小説版を買うのをお勧めします。

 

天気の子のあらすじ

序盤

天野陽菜はお母さんが入院する病院から窓の外を見ると、雨模様の外に一か所だけ光が差し込んでいる、光の水たまりのような廃ビルの屋上の鳥居と祠を見つけます。

そこに惹かれて鳥居をくぐると、空へと投げ出され落下していきます。

夢のようだけど夢ではありませんでした。

 

森嶋帆高は離島から東京への船に乗船していると、急激な雨に出くわします。

甲板から船内に戻るようにアナウンスされていますが、甲板に出て雨を浴びていると、空から降ってきた水の塊を船が受けて、海へ放り出されそうになります。

 

海に落ちそうになったところを須賀圭介に救われます。

しかし、須賀圭介は帆高に命の恩人として昼飯とビールをおごらせます。

大人にたかられた帆高は不信感を抱きますが、何かあったら尋ねておいでと名刺をもらいます。

 

帆高はアルバイトを探しますが、学生証もない高校生を雇ってくれるところはありません。

最初はマンガ喫茶で寝泊まりしますが、節約のため駅などで寝泊まりしようとしますが、駅員さんに追い出されてしまいます。

また、東京はずっと雨で帆高の心境を表しているようでした。

 

あるキャバクラのようなお店の前でうずくまっていると寝てしまいます。

チンピラに起こされて出ようとしたところで、足を引っかけられてしまい、近くにあったゴミ箱を倒してしまいます。

そのゴミ箱を片付けている時にある包み紙を見つけてしまします。

 

マクドナルドで中身を開けてみると、ニュースになっていた拳銃でした。

本物かはわからないもののカバンの中に隠して、お守り代わりに持っていました。

 

陽菜と帆高の出会い

マクドナルドで3日連続でスープを夕ご飯に食べていると、陽菜がこっそりとハンバーガーをご馳走してくれました。

心身ともに疲れていた帆高は生きてきた中で一番おいしいと思い感謝します。

 

仕事に困った帆高は船で助けてもらった須賀圭介を訪ねます。

名刺の住所をたどっていくと、部屋の中には圭介ではなく、夏美がソファーで寝ていました。

帆高は圭介と夏美の関係を「君のそーつぉーどーりだよ」と言われ、愛人と認識します。

 

圭介は夏美を助手としてオカルト雑誌のライターの仕事をしており、帆高を雑用として事務所に寝泊まりさせ、ご飯を食べさせる条件で雇います。

帆高は夏美と一緒にオカルトネタを集める仕事をしているうちに、「100%晴れ女」という都市伝説に出会います。

占い師のおばさんにインタビューすると、ラノベのような設定の晴れ女のことを知らされます。

 

ある日、チンピラに絡まれている陽菜を見かけます。

勇気を出して陽菜の手をひいて、チンピラから逃げ出しますが、つかまってしまいます。

チンピラ曰く、陽菜も水商売で働く承諾をしておりどういうつもりだと怒ります。

さらに、そのチンピラは以前キャバクラの前で足を引っかけられたやつで、仕返しに来たのかと殴られてしまいます。

 

帆高はカバンに入れていた拳銃を取り出し、チンピラに向けて発砲します。

銃弾は外れて街灯に当たります。

チンピラが本物の銃だったことにビビっている間に、陽菜が帆高を光の水たまりがあった廃ビルへと逃げ込みます。

 

陽菜は帆高に拳銃をどういうつもりだ、殺していたかもしれない、気持ち悪いとののしり去ってしまいます。

帆高は後悔し、拳銃をその場に捨てます。

去ったはずの陽菜が戻ってきて、一応助けてくれたことに礼をします。

しかし、陽菜が水商売をしなければならないほど、お金に困っていることを知ります。

 

外に出ると雨が降っていましたが、陽菜が「晴れるよ」というと雲がよけて晴れ間が出てきます。

陽菜が100%晴れ女だと帆高は知ります。

また、陽菜はもうすぐ18歳で帆高より年上だから敬語で話すようにと指示します。

 

天気を届ける仕事

陽菜の特技の100%晴れ女を知った帆高は、インターネットで天気を届ける仕事を提案します。

イラストやサイトを作っていると、陽菜の弟の凪と出会います。

凪は以前バスで女の子をとっかえひっかえしていた小学生でした。

 

70日以上雨が続いていた東京では天気を届けてくれる仕事にはニーズがあり、3000円で出品するとまずはフリーマーケットの会場で晴れを届ける依頼が届きます。

自信がないという陽菜にテルテル坊主の傘や着ぐるみを作り、帆高と凪が周りで一緒に祈ります。

すると雨だった会場では晴れ間がのぞき、お礼に数万円もらえました。

 

その後も順調に晴れを届けていたのですが、神宮の花火大会で晴れを届けた時、カメラに撮られてしまい、有名になってしまったので、予約が入っていた2つの仕事を最後にしようとします。

 

最後から2つめの仕事の依頼主は、君の名の瀧君のおばあちゃんからでした。

旦那さんの初盆だったので晴れてほしかったといい、喜んでくれました。

また、陽菜と凪のお母さんの初盆でもあったため、一緒に迎え火を焚きました。

 

陽菜の18歳の誕生日が迫っており、陽菜のことが好きになっていた帆高は、何かプレゼントを考えますが、何も思い浮かびません。

女の子にモテモテの凪に指輪がいいとアドバイスをもらい、それ以降凪のことを先輩と呼ぶようになります。

 

帆高はアドバイス通り指輪を買います。

店員のお姉さんにもらったら喜ぶか尋ねると、そのお姉さんは君の名のみつはでした。

 

最後の仕事

最後の仕事は圭介が依頼主でした。

圭介には娘がおり、喘息持ちでおばあちゃんの元で暮らしています。

娘に会うためには喘息の具合が悪くならない晴れでないと会わせてもらえないため、晴れ間が欲しいという依頼でした。

そこに夏美が合流し、夏美のことを愛人だと思っていた帆高は、圭介の娘がいるのでその場面に出くわすのはよくないと焦りますが、夏美は圭介の姪っ子で愛人ではありませんでした。

 

その場で陽菜は100%晴れ女に関して、都市伝説ではありますが重大なことを知らされます。

 

100%晴れ女の宿命

最後の仕事の後、圭介の娘は凪のことを気に入っており、みんなで一緒に夕ご飯を食べようと誘います。

凪だけ圭介たちとご飯を食べることにして、帆高と陽菜は先に帰ることにしました。

 

駅から家までの間に、圭介は意を決して指輪を渡して告白をしようと話しかけますが、ちょうど陽菜も圭介に話しかけ、指輪を渡すタイミングを逸してしまいます。

その時、空から以前から目撃されていた空からくる魚が来て、目の前にいた陽菜が消えます。

かすかにする声の方を見ると陽菜は宙に浮いており空にさらわれそうになっていました。

 

家に戻った陽菜は晴れ女になった経緯を帆高に話します。

陽菜は1年前お母さんの病院でもう一度お母さんと一緒に青空の下を歩きたかったので、明日天気になりますようにと願っていました。

その時、光の水たまりの廃ビルの屋上の鳥居を発見し、晴れるようにねだって鳥居をくぐりました。

すると空へと投げ出される夢のようなものを見て、気が付くと屋上に倒れており、空が晴れていました。

この時から陽菜は晴れ女になったのです。

 

その時、警察が家に尋ねてきます。

警察は拳銃を追っていたら、家出少年の帆高に行きつき、その周辺を捜査していたのです。

陽菜はしらを切りますが、陽菜も凪と未成年で2人暮らしだったので、明日児童相談所と警察が来ることになってしまいます。

バラバラにされてしまうと陽菜は憤ります。

 

ちょうど凪が帰ってきますが、凪も警察が来ていることを知っており、車で待っていた圭介に呼び出されます。

圭介は事務所にも警察がきて、未成年誘拐の容疑がかけられているといいます。

娘と会えなくなると困るので、もう来ないでくれといい、実家に帰れと。

退職金として変装用の帽子と現金数万円を渡されます。

 

部屋に戻ると陽菜と凪は部屋を出ていこうとしていました。

陽菜は、帆高は補導される前に実家に戻りなと言いますが、戻らずに一緒に逃げることに決めます。

 

しかし、異常気象で台風並みの低気圧によって、飛行機や電車は欠航となってしまいます。

さらには避難勧告まで出て、天気は最悪になります。

そのため、移動手段はなく、ホテルは満室であり、さらには未成年3人では止めてくれる場所がありません。

街をさまよっていると、8月なのに雪が降る異常に見舞われます。

 

寒さを感じながらホテルを探していると、警察に見つかってしまいます。

帆高は取り押さえられてしまいますが、陽菜が警察にタックルをかまし何とか逃げます。

そして、3人で1泊2万8千円というぼったくりのラブホテルを発見し逃げ込みます。

 

体が冷え切っていた3人はお風呂に入ったり、食べ物を色々あけ、カラオケなどをして嫌だったことも忘れて盛り上がります。

そんな楽しい時がこのままずっと続きますようにと、帆高は神様に「これ以上僕たちに何も足さず、何も引かないで下さい」と願います。

 

日付が変わり凪は寝てしまい、帆高は陽菜に18歳のお祝いに指輪を渡します。

陽菜はとても喜んでくれますが、帆高にこの雨が止んでほしいか?と聞きます。

そこで夏美から聞いた晴れ女の宿命が人柱だと告げます。

まさかと思う帆高ですが、陽菜の体は半分くらい透明になってしまっていました。

このまま陽菜が死んだら、異常気象がおさまるといいます。

 

その晩2人はそれぞれ夢を見ます。

帆高は実家のある島で晴れ間を追いかけていたら、島の外に行ってしまい、その晴れ間に入るために島を出てきて、その先に陽菜がいたことを。

陽菜は帆高を初めてみた日、晴れ女として陽菜の生きる意味を見つけてくれたこと、誰かを笑顔にできることがうれしくて、晴れ女を続けたと。

 

翌朝、帆高が目を覚ますと窓の隙間から太陽の光が漏れており、快晴になっていました。

そして、陽菜は消えてしまっていました。

 

警察からの逃亡

陽菜が消えてしまっていることに気づき部屋の中を探しますが、その最中警察が乗り込んできます。

そして帆高は逮捕されて、凪は児童相談所へと連れていかれます。

帆高は連行される際、空から陽菜にあげた指輪が落ちてきたのを見つけます。

さらに、警察から陽菜が18歳ではなく15歳だったことを知らされ、自分が一番年上だったことを知り、人柱として空へと行ってしまった陽菜を助けなければと、帆高は警察署から逃亡します。

 

逃亡中、夏美がバイクで通りかかり、光の水たまりの廃ビルへと連れて行ってくれるように頼みます。

パトカーに追いかけられながら、スタントマンのようなバイクテクニックで逃げます。

しかし、途中大雨の影響で大きな水たまりがあり、そこでバイクが止まってしまいます。

 

一方で凪は元カノの女の子2人を児童相談所に呼びつけて、警察の目を引き付けて、女の子の服を借りて脱走します。

 

帆高はそのまま大雨で運休になっている電車の線路を走り、光の水たまりの廃ビルまで走ります。

しかし、そこには警察から逃亡したことを知らされていた圭介が現れます。

 

圭介は帆高に警察から逃げずにちゃんと話して分かってもらえと説得しますが、陽菜がいるビルの屋上に行きたい帆高は圭介を振りほどいてビルの上に行こうとします。

圭介に飛ばされた帆高は、以前捨てた拳銃を発見します。

その拳銃を圭介に向け、空へと1発打った瞬間、警察もやってきて銃を向けて包囲されます。

 

隙をついて非常階段へと行こうとしますが、別の刑事に取り押さえられて手錠をかけられますが、帆高に心を動かされた圭介が警察にタックルをかまし、帆高は屋上へと駆け上がって、陽菜に会いたいと強く願って鳥居をくぐります。

 

陽菜を空から救出

鳥居をくぐった瞬間、帆高は空の上へと移動していました。

落下している最中に空の魚を見かけ、強い風にあおられながら落下していきます。

すると積乱雲の上の草原で寝ている陽菜を発見します。

 

陽菜も空から来た帆高を認識し、積乱雲から飛び降りて帆高の手を取ります。

帆高に戻ろうといわれますが、陽菜は「私が戻るとまた天気が」と返します。

しかし、帆高は「二度と晴れなくていい、青空より陽菜がいい、天気なんて狂ったままでいい」と。

 

気が付くと帆高と陽菜は廃ビルの屋上で倒れており、さっきまで快晴だった天気は雨となりました。

 

その後の世界

陽菜が戻ってから降り出した雨は、それから1日もやむことなく、東京の街を沈めて3年経ってもまだ振り続けていました。

帆高はあの後逮捕され、実家の島に戻されて高校を卒業するまで保護観察下に置かれていました。

高校を卒業し、再び船に乗って東京へと出向きます。

 

3年前はレインボーブリッジをくぐって東京へと行ったのに、この時代ではレインボーブリッジは海へと沈んでしまっており、レインボーブリッジの上を横切って東京へと入ります。

東京の下町あたりは海に沈んでおり、200年前の江戸の町のような形へと変わっていました。

文字通り、2人が願ったため世界の形を変えてしまったのです。

 

世界を変えてしまった2人ですが、最後は再会することができ、「僕たちはきっと大丈夫だ」と手を取りあいました。

 

面白かったところ

最後の陽菜を救いに鳥居をくぐったあたりから流れる、RADWIMPSのグランドエスケープがとてもよかったです。

ストーリーの流れと歌詞、リズムがとてもよくあっていました。

また、「愛にできることはまだあるかい」も映画にとても合っていました。

 

君の名は。の前前前世は大ヒットし、社会現象にもなりましたが、愛にできることはまだあるかいはしんみりとした歌なのでそこまでヒットしないかもしれないですが、この映画との相性はばっちりです。

 

また、あらすじには書きませんでしたが、雨という名前の猫が登場するのですが、その猫の成長がとても面白かったです。

他の方も笑っていました。

 

予告でばっさーこと本田翼さんの「君のそーつぉーどーりだよ」という違和感のあるセリフが酷評されていましたが、本編を見るとほとんど違和感を感じませんでした。

ちなみに私はばっさーの大ファンで、予告編で叩かれているのが心苦しかったので本当に良かったです。

 

また、陽菜を戻すという選択が、東京を雨で水に沈めてしまうという結末には驚きました。

 

面白くなかったところ・不満点

帆高の家出の要因が弱すぎて、ことが大きくなる前に戻りなよって思ってしまいます。

もっと親と対立したなど深い理由などがあればわかるのですが、雲の切れ間の光に入りたくて東京へ出てきたって、ちょっと感情移入がしにくいと思いました。

 

また、鳥居をくぐって空の上の不思議な世界へ行き、水のような魚のような生き物?みたいなものの説明がありませんでした。

天気の巫女になった理由や理屈があるのかと思いましたが、強く願って鳥居をくぐっただけというふんわりとした理由で、もうちょっと煮詰めた要因が欲しかったと思いました。

 

まとめ

新海誠監督の天気の子を見てきました。

感想としては総合的に面白かったですし、見に行って損はないと思います。

ただ、天気予報士の方はなんでやねん!!って言いたくなるかもしれないです。笑

この映画を見るとRADWIMPSの歌を聴きたくなります。

サントラ買おうか迷っています。

 

 

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